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技術協力課*
JNC TN1400 2001-013, 70 Pages, 2001/08
機構は、機構が取り組む研究開発プロジェクトに関する基礎・基盤的研究を大学及び研究機関(以下「大学等」という。)と研究協力を図り進めている。本報告書は、平成12年度に実施した大学等との共同研究14件の実施結果についてその概要をまとめたものである。なお、本報告書には、核燃料サイクル公募型研究及び先行基礎工学研究により進めている大学等との共同研究については除いている。
川崎 弘嗣; 菅谷 全*
JNC TN9400 2000-018, 37 Pages, 2000/03
熱過渡の繰り返し負荷を受けた構造物の損傷を評価するため、超音波法により基礎的な検討を実施した。き裂発生以前からの損傷状態を検出するため、超音波エコー波形の解析法としてウェーブレット解析を適用した。ウェーブレット変換による時間-周波数解析を行い、超音波パラメータの評価を行った。その結果、超音波エコーの解析にいくつかの基本ウェーブレット変換を適用した結果、Gaborウェーブレットが適切であった。Gaborウェーブレット変換を用いて輝音波エコー波形を解析した結果、エコーの周波数特性において、ピーク周波数より高周波成分で音速の低下と損傷量との対応が得られた。超音波エコーの周波数解析から、2つの底面エコーB1およびB2のそれぞれのピーク周波数fpに対してその差分fpを取ることにより、損傷量に対応したパラメータとして評価できた。損傷量に対して、微小硬さと超音波音速特性はよい相関関係が得られ、計測方法の相互利用が可能である。本研究より、超音波エコーの波形解析方法として、ウェーブレット解析が有効であり、その方法を用いてき裂発生以前の損傷状態を検出できる見通しが得られた。
中島 甫; 中島 伸也; 近藤 達男
Proc.Symp.on Nuclear Power Plant Life Extension, p.81 - 93, 1987/00
国内軽水炉プラントの状況及び今後の動向に触れ、軽水炉プラントの寿命を延長することの重要性を示唆する。さらに、プラントの寿命は各コンポーネント別に考えることが最適であり、この結果圧力容器の寿命がプラントの寿命を決定する可能性の高いことを述べる。また、圧力容器の寿命は運転中に発生、成長すると予測されるき裂挙動を評価することにより予測することが可能であり、このシナリオに基づいて圧力容器の寿命と密接に関連する因子をコンピューターシミュレーションにより抽出した結果を紹介する。これらの因子のうち、き裂挙動及び破壊抵抗に関する材料学的知見について述べる。 以上の考察をもとに、圧力容器の寿命は材料の質、特に不純物元素量に依存することを指摘し、新鋭プラントでは現行の寿命を延長できる見通しのあること及びそのために必要な研究課題について言及する。